強い強いと噂の協奏パ。高難易度クエストの攻略を調べると「協奏パなら余裕」「協奏パなら2Tで終わる」という書き込みをよく見かけることがあります。
ただ、参考に編成を見てみると……。
Rバルバトス、クロケル、ムルムル、アンドロマリウス……。この4人によるテンプレパがほとんど。
このうちBクロケルしかいない我がアジトでは、1ターン目からムルムルが回りアンマリが自身はメギドだと主張するお決まりのソリティアを羨望の眼差しで眺めるほかありませんでした。
しかし、配布メギドのBニバスの性能を見て「そろそろ配布メギドだけでも協奏パ組めるんじゃ?」という機運が高まり、ちょっと考えてみることに。
今回の主役はサタナイル。
テンプレの高速協奏パではなかなか出番のない彼女を活躍させたいというのが今回の目的です。
協奏の仕様について
協奏の基本的な仕様は公式サイトの説明を確認してください。
それとは別に、私が協奏を使い始めた際に忘れがちだった要素をいくつかまとめてみました。
大協奏状態でアタック・スキル強化
協奏状態は、音符の数に応じて全体の攻撃力と範囲攻撃にバフが乗るトランスです。
そして音符が5個以上になると大協奏状態となり、全員にアタックとスキルの強化が付与されます。
また、音符を出すスキル・奥義は大協奏状態だと能力が変化。
協奏の恐ろしいところの1つに、この大協奏状態の能力変化とフォトン強化が重複するというものがあります。
例えばBグシオンの覚醒スキルは「全体1.45倍ダメージ+全体防御30%アップ(2ターン)」という性能ですが、大協奏状態だと「全体1.45倍響撃ダメージ+全体全ステータス30%アップ(2ターン)」に強化。
そして、大協奏状態であるということは同時にスキル強化も乗るので実質性能は「全体約2.2倍響撃ダメージ+全体全ステータス45%アップ(3ターン)」となるわけです。
協奏パを使う上で忘れていけないのが、大協奏状態によるこの強化は音符が5個になった瞬間から適用されるということ。
一部の編成を除き常に大協奏状態を維持するというのは難しいので、そのターン内でいつ大協奏状態(フォトン強化)になるのかを考えつつ立ち回るのが重要になってきます。
響撃ダメージ
協奏メギドは「響撃ダメージ」という攻撃方法を持っていることが多いです。
特徴は以下の2つ。
- 音符の数で攻撃力上昇
- 無敵・バリア貫通(100%軽減等の特殊なものは不可)
響撃ダメージは協奏の基本システムとは別に音符の数に応じて攻撃力が上昇します。
なお、基本的に音符を出す攻撃は大協奏状態になると響撃ダメージに変化するようになっています。(サタナイルは音符を出さないが常に響撃)
協奏による攻撃力と範囲攻撃の上昇、大協奏状態でのフォトン強化に響撃ダメージ……。
これら複数の強化が絡み合い(しかも強化解除の対象外)、見た目の倍率を大きく上回るダメージを安定して叩き出せるのが協奏パの強さです。
配布の協奏メギド紹介
次に、サタナイルを始めとした配布の協奏メギドについて見ていきます。
サタナイル
前衛の盾でありアタッカーでもある今回の要。
配布メギドの中で唯一、条件なしに協奏状態を作りだせるメギドです。(グシオン、ニバスはリーダー起用時のみ可能)
音符を出すことはできませんが自動で覚醒が貯まり自動攻撃も可能と、アタッカーでありながらフォトンを節約できるのが強み。
彼女の能力をどれだけ使いこなせるかが配布協奏パのキモと言ってもいいでしょう。
では能力の詳細を1つずつ見ていきます。
マスエフェクト:ダメージ軽減とフォトン追加
マスエフェクト1つ目の効果は音符の数に応じたダメージ軽減。
1個につき2%、最大で10%と軽減率はRバルバトスの劣化版になってはいますが、条件がスタイルではなくクラス(スナイパー)になっているのが長所。
スタイル違いのCバルバトスも軽減の対象になってくれます。
2つ目の効果は音符があれば自身には確定でチャージフォトン、味方には20%の確率でスキルフォトンの追加。
サタナイル本人は1ターン目から音符を1つでも出しておけば4ターン目には覚醒状態に。奥義や覚醒スキルを使うターンにもチャージフォトンが降ってくるので覚醒ゲージを維持しやすくなっています。
バーストスナイパーへの確率スキルフォトン追加は運が絡むものの音符維持の強い味方になってくれるはずです。
特性:音符の数だけ攻撃力アップ
サタナイルの攻撃力はレベル最大で838。
全メギドの中でも下から数えたほうが早い数値ですが、この特性のおかげで実質的な攻撃力はかなり高いです。
音符1個につき10%アップと結構な上がり幅で、大協奏状態の5個以上で上限の50%アップに到達します。
スキル:協奏状態+全体ダメージ軽減
協奏状態にしつつの味方全体にダメージ軽減を付与。1ターン目に必ず使いたいスキルです。
軽減率はガープのかばうスキルと同じで15%で、これを全体に付与できると考えればなかなかの防御スキルだと思います。
とはいえ過信は出来ません。大協奏状態で打てば3ターンの22.5%軽減となりますが、相手に応じてグシオンの1回バリアと使い分けていきましょう。
注意点は音符が出ないこと。
サタナイルのMEやグシオンの特性は音符の有無が条件になっています。1ターン目にグシオンかバルバトスで音符を1個でも出して次ターンに繋ぐべきだと思います。
覚醒スキル:ターン終了時に全体攻撃
覚醒スキルでは3ターンの間ターン終了時に発動する「リザーブ」という状態が追加されます。
効果は全体に1.5倍の響撃ダメージ。
大協奏状態でも変化はせずスキル強化でも伸びるのはターン数だけで倍率は変わりませんが、逆に使えば使用タイミングを選びません。
なお、ダメージ算出は毎ターンの発動タイミングに行われるので使用後にバフをかけたり音符を増やしたぶんもきちんと反映されます。つまりいつでも強化可能。
自身のMEだけで覚醒状態になり、スキルフォトン1個で3ターンの間攻撃。あとはひたすら耐久と音符の維持に努める……というのがサタナイルパの面白いところです。
ただし、強化解除で消去されるのが難点。
奥義:一列攻撃と攻撃力デバフ
奥義は一列に2.25倍の響撃ダメージと80%の確率で攻撃力30%ダウン。
基本的には覚醒スキルをメイン火力にしますが、MEのおかげで即座に覚醒が溜まるので頻繁に打つことも可能です。
「頻繁に強化解除してくる」「全体攻撃したくない」「一撃で大ダメージを与えたい」などの場合もリザーブより奥義が優先。
倍率自体は協奏の響撃ダメージの中では高いほうです。前衛なのでCバルバトスの強力な覚醒スキルも乗せればかなりのダメージになります。
リザーブとは違い大協奏状態のフォトン強化が乗るのでタイミングを測って打ちたいところ。
ついでの攻撃力デバフも大協奏状態で通れば45%ダウンが3ターン。耐久に役立ちます。
Cバルバトス
強力な蘇生スキルを持つ専用オーブも追加され、単体ヒーラーとしては最強格になったCバルバル。
協奏というとどうしてもラッシュばかりが注目されますが、カウンターのほうも協奏のサポート枠としてかなりの強さを見せてくれます。
奥義での回復だけでなく覚醒スキルで前列への攻撃バフと、サタナイルとかなり噛み合った性能。
特に大協奏状態になった時の彼はハチャメチャに強いです。
奥義には3ターンの間ほぼ全快するリジェネを付与で死ななきゃ安いを体現。もちろん死んでもオーブで蘇生させることが可能と、素直に単体攻撃してくるだけの敵なら負ける要素はぐっと減ります。
覚醒スキルのバフは40%(2ターン)から75%(3ターン)へ。前列固定ですがトルーパーのサタナイルにはうってつけ。
個人的に一番ヤバいと思ってるのが、スキルの確率チャージフォトン追加が確定になることです。
覚醒ゲージが減少する自身リーダーやアムドゥスキアスリーダーで組めば「アタック→スキル」で毎ターン奥義とチャージ。回復しながら音符を3つ出すこともできます。
回復、バフ、音符出しとまさに獅子奮迅の活躍。ストーリーと同様、サタナイルの良き理解者として立ち回る色男です。
Bグシオン
配布ながら音符出しも回復もバフもアタッカーもこなせる秀才。サタナイルパではヒーラーとして活躍してもらいます。
特性のターン終了時回復は耐久パにピッタリ。ターゲットを取らなければ毎ターン一番HPの少ないメギドを回復してくれるのでとても便利です。
スキルの音符出しつつ列回復も使い勝手が良く、大協奏状態だとなんと1回バリアが追加と、防御の要。
サタナイルパにおいてはスタメン確定のメギドだと言っていいでしょう。
Bニバス
リジェネレイトで協奏タイプになったニバス。
最大の魅力はスキルで音符を2個出せることです。
前準備が必要、1ターンに2回以上使っても上書きされるだけと面倒な面もありますが、スキルで音符が出るメギドが配布で貰えるのはありがたいです。
おまけの攻撃バフと状態異常治癒もピンポイントで役立ちます。
覚醒スキルはノックバック付き。トルーパーであるサタナイルとの相性も良く、通ればダメージ1.5倍。
奥義は3種のフォトン追加でランダム性はありますが自身に使えば音符3個出しつつの覚醒ゲージ3で確定です。
欠点はスキルも奥義もタゲを取らないとどこに飛ぶか不確定なところ。
ジズ
覚醒スキルは音符出しつつの全体回復で強力ですが、彼女の覚醒を溜める余裕はあまりないです。
Bクロケルと併用すれば実用レベルにはなるかも知れませんが……。
ジズにはアスモデウスと一緒に働いてもらいましょう。
編成について
あえて配布のみにこだわる必要はありませんが、配布メギド中心で考えると編成は個こんな感じが基本になると思います。
リーダーはサタナイル。イベント配布の2人はこのMEを活用できますし、なによりサタナイル本人の毎ターンチャージフォトン追加がまぁ強い。
実際にサタナイルをセンター以外で起用してみれば彼女のMEの強さを実感できるかと思います。放置で覚醒状態になってくれることがこんなに頼もしいとは……。
残り1枠は相手に応じて。ワントップがきついならオーブも考慮しつつガープやブネから選ぶ感じでしょうか。
イベント配布だとヒュトギンも面白いです。覚醒スキルの全体状態異常治癒+回復は便利ですし、特性でチャージフォトンが、MEでスキルフォトンが確率で落ちてくるのでいるだけで仕事してくれます。
おすすめオーブ
サタナイル中心で考える場合、編成はバーストメギドがメインになるかと思います。
その場合に悩むのがオーブ。バーストは一部のSSRオーブを除き、わかりやすく有用なものがほとんどないんですよね……。
一応、バーストオーブの中でサタナイル及び協奏パとして使いやすいものをピックアップしてみました。
地龍アテルラナ
「自身にアタックフォトン追加」という効果がサタナイルにピッタリ。
協奏は音符があるほど攻撃力が上がるという性質上、攻撃タイミングはできるだけ音符を出したターン終了間際がベストです。
特に奥義は最低でも大協奏状態で打ちたいところ。
ただ、サタナイルは素早さが高いので普通にアタックフォトンを渡すといの一番に攻撃してしまいます。かといって音符を出せないのでタイミングをずらすためだけに他のフォトンを振るというのももったいない……。
そこで便利なのがこのオーブです。
このオーブを使うだけで「オーブ→MEのチャージフォトン→オーブで出たアタックフォトン」と積まれ、1つのフォトンで3巡目での攻撃が可能に。
攻撃タイミングをずらし、音符を出したあとの強力になった奥義が打てるようになります。
次元獣アナーケン
同様に行動順を遅らせるほか、スキルフォトンが不足しているときの予備にもなるのでグシオンに持たせるのもアリ。
アテルラナ同様「自身に」というのが便利。ターゲットを取る必要がないのでグシオンの特性による回復を阻害することがないのが強みです。
アイスナイト
殴って音符を出すだけでなく、氷結地形を付与してくれます。
氷結は攻撃力を低下させる地形なので耐久にうってつけ。地形が無効でない相手なら強いと思います。
地龍帝スムドゥス
完殺オーブというイメージの強いスムドゥスですが、特性で防御力がアップする他、完殺のついでに強化解除も出来ます。
飛行特攻・全体強化解除のイービルアイと使い分けができるオーブです。
ヘルカイト
安定のダメージ軽減。
いざ実戦
実際にこの配布協奏パを使ってみました。
今回攻略したのはこの手の腕試しでは定番のベレトとガブリエルです。
ベレト難易度VH
編成は以下の通り。
Cマルコシアス | Bグシオン | サタナイル | Bニバス | Cバルバトス |
シルバートーム | イービルアイ | 地龍アテルラナ | アイスナイト | 古の狂竜 |
怖いのはベレトの奥義による全体アタック強化ぐらいなので対策にイービルアイを装備しています。
協奏の立ち回りとしては、序盤はグシオンのスキルで耐久しつつ覚醒を溜めていきます。常にターン開始から大協奏状態を維持するのは難しいので、行動順を考えてグシオンの1回バリアやバルバトスの確定チャージフォトンをうまく活用しましょう。
バルバトスとニバスは奥義で音符を2個出せるのでタイミングを合わせ、音符が溜まりきったところでサタナイルが奥義を放つのが最善。
下の動画を見ていただくとアテルラナを装備したサタナイルの使い勝手の良さがわかっていただけるかと。普通にアタックフォトンを与えていたら音符6個のところを行動順をずらすことで音符10個の最大倍率で攻撃、2万超の大ダメージを叩き出しています。
ガブリエル難易度VH
Cマルコシアス | Bグシオン | サタナイル | Bニバス | Cバルバトス |
アビシニアン | 次元獣アナーケン | ヘルカイト | キャスパリーグ | ヘルヘブン |
奥義で攻撃バフを剥がされるのが厄介なので、1回目の奥義をやり過ごしてから反撃開始。
敵が1体だとフォトンの選択肢が減るので面倒ですね。
まとめ
というわけで、サタナイルを中心にした協奏パの紹介でした。
さすがにこの編成で最近の高難易度クエストを攻略するのは難しいですが、配布メギドだけでも十分協奏パで遊べるのは確かだと思います。
次回はガチャ産メギドも加えて高難易度クエストにチャレンジしてみたいと思います。