『ランス9 ヘルマン革命』の雑感。もう少しやり込みがいが欲しかった

ゲームレビュー

『ランス9 ヘルマン革命』をクリアしました。

前作のランスクエストマグナムとはガラッと変わって戦闘はシミュレーション形式。キャラクターもたくさんの女の子に囲まれてたところが少数精鋭でむさいおっさんばかりと、かなり好みの雰囲気でした。

レベル制の廃止や装備の撤廃は賛否ありそうですが、次作がシリーズ最後ということで設定を重視したのではないでしょうか。今更またレベルを下げたり武具を貧相になるのもおかしな話なので。

ただ、だからといって熟練度システムやゴールドで強化ガチャが受け入れられるものではありませんでしたね。

シミュレーションゲームとしての戦略性もイマイチで、毎回ガードで敵の遠距離攻撃から志津香ミラクルマリアを守りつつランスとリックが殴るだけになってた感じです。周回プレイもゲーム性に変化がないので初回じゃ見られないイベントを散りばめてお茶を濁してるだけですし。ランスシリーズなのにろくな攻略wikiがないのが全てを物語っていますね……。

ランクエもスキルの取捨選択があるように見えて結局はレベル上げまくればいいだけですし、2作続けてやり込む気が出ないゲームになったのはちょっと残念です。

ストーリーとキャラクターに関しては満足のいく出来だったと思います。ラスボス格のステッセルもミネバも小物感は否めないのが残念ですか、ヘルマンの現状を考えると致し方ないのかも。シィルは結局クルックーがALICE様にお願いしたってことなんでしょうか。トゥルーエンドに据えといてこの展開はちょっと腑に落ちなかったです。

新キャラもみんな魅力的でここはさすがランスシリーズと言ったところでしょうか。

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本作のメインヒロインにしてヘルマン皇帝、シーラ。各勢力のトップの中で一番好きです。謙信もそうですが、ランスに対して素直に好意がある子のほうが個人的には好みなのかもしれません。

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突如現れた魔法Lv3の暗黒魔女、ミラクル・トー。「ここに来てこんなチート級キャラを出していいのか?」と最初は思いましたが、程よいへっぽこ具合がかわいかったです。

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戦姫は戦国ランスの頃はあまり印象のないキャラクターだったのでヒロインの1人に選ばれたのは意外でしたが、今作でかなりいい感じにキャラ付けできたんじゃないかと思います。好きなキャラクターの1人になりました。

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個人的ヒロインであり陰の主人公でもあると思っているのがリック。こういう強いけど弱いキャラ、本当に好きです。

ついにランスが人間世界に存在する全ての勢力のトップを『攻略』し、古参のかなみ達がついに完落ちしたりと、ランス10へに向けての助走期間となったランス9。いよいよ残すはシリーズ完結作のランス10、期待感と喪失感が入り交じりますがプレイしないわけにはいきませんね。