タフネスとダメージについて解説【MTGメモ】

mtg ダメージとタフネスを解説 MTG

『マジック・ザ・ギャザリング』のルールを私自身も学びながら紹介するMTGメモ。

今回はクリーチャーのタフネス、そしてダメージの概念について書いていきたいと思います。

タフネスを「RPGのHPと同じようなモノ」と認識していると思わぬプレイングミスに繋がることも。正しいルールをしっかり理解しておきましょう。

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タフネスとダメージについて

それではタフネスとダメージについて説明していきます。

タフネス ≠ HP

クリーチャーのタフネスは一般的なRPGのHPとは少し違います。

『マジック総合ルール』においてタフネスは「破壊されるのに必要なダメージの量」と定義されており、体力・生命力といったHPの考え方とは別物。

タフネスとHPの決定的な違いは「タフネスはダメージによって減少することはない」という点。

タフネスはダメージで減少しない

RPGのHPはダメージを受けるごとに減少していき、ゼロになると死亡する……というのが一般的。

ですが、マジックのタフネスはダメージで減少しません。

タフネス5のクリーチャーが2点のダメージを受けた場合、それは「2点のダメージを負っているタフネス5のクリーチャー」という状態になるだけです。あくまでタフネスは5のまま。

ダメージによる破壊はタフネスがゼロになるからではなく、致死ダメージを受ける(同一ターン内にタフネス以上のダメージが蓄積する)ことで起こります。

ダメージ ≒ カウンター

マジックにおけるダメージの概念は「カウンターと同じ」と考えればわかりやすいかもしれません。

+1/+1カウンターのように『ダメージカウンター』がクリーチャーの上に乗っている、とイメージしてみてください。

クリーチャーがダメージを受けると同じ数だけダメージカウンターが乗り、その数がタフネス以上になったクリーチャーは破壊。

そして、ダメージカウンターはターン終了時(クリンナップ・ステップ)にすべて取り除かれる。

この捉え方で概ね間違いは生まれないかと思います。

『ダメージカウンター』は説明のために私がでっちあげたもので公式に存在するものではありません。

ダメージはタフネス値を超える

タフネスはHPではないので、クリーチャーに与えられるダメージはタフネスの値が上限ではありません。

ダメージは与えたぶんだけクリーチャーに蓄積されます。

例えば、パワー5の攻撃クリーチャーをタフネス2のクリーチャーでブロックしたとき、与えられる戦闘ダメージは2点ではなく5点です。

そのため、もし攻撃クリーチャーが絆魂を持っているならライフが5点回復します。

タフネスがゼロ以下でも死亡

ちなみに、クリーチャーは修整効果などでタフネスがゼロ以下になった場合も死亡します。

これは「タフネスがゼロ以下のクリーチャーは存在できない」という基本ルールに則った処理で、『破壊不能』を持っているクリーチャーも例外ではありません。

ダメージによる死亡もタフネスゼロによる死亡も結果は同じですが、原因が違うということは覚えておきましょう。

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よくある勘違い

タフネスとダメージのやり取りについて、勘違いされがちなケースをいくつか挙げてみました。

ダメージを受けた状態でプラス修整したら

2点のダメージを受けている状態の『探索する獣』に『巨大化』を撃った時、現在のタフネス値はいくつになるでしょうか?

RPGのHP的に考えてしまうと、

  • 上限が伸びるだけでタフネスは2のまま
  • 修整値のぶんだけ回復してタフネスは5

みたいに考えることも出来てしまいますが、前述の通りタフネスはダメージで減少しませんので、タフネスは4+3で7となり、ダメージは2点負っている状態のままです。

ダメージを受けた状態でのタフネス参照値

『探索する獣』が戦場にいる状態で対戦相手が『一斉検挙』を唱えてきました。『探索する獣』のコントローラーは破壊を逃れるため、自ら『ショック』を撃つことでタフネスを減らし、『一斉検挙』の対象から除外させ……

ることは出来ません。繰り返しになりますがタフネスはダメージで減少しないので『探索する獣』にいくらダメージを与えてもタフネスは4のまま。『一斉検挙』の効果に当てはまり続けます。

なお、この時唱えたのが火力呪文ではなくマイナス修整を与える呪文だったら話は変わります。

『ゴルガリの魔除け』で-1/-1修整を与えた場合、『探索する獣』のタフネスが3に修整されるため『一斉検挙』の範囲外。

パワー/タフネスを参照する呪文に対してはこういう対処法もありますので、覚えておくといざという時役立つかもしれません。

破壊不能をマイナス修整で除去するには

2点のダメージを受けている『太陽冠のヘリオッド』に対して『闇の掌握』で-4/-4修整を重ねると、タフネスがゼロ以下となり死亡……しません。

またまた同じ話ですが、ダメージでタフネスは減少しないので、最終的に『太陽冠のヘリオッド』は「2点のダメージを負っている1/1破壊不能のクリーチャー」として戦場に残ります。

破壊不能持ちのクリーチャーをマイナス修整で除去するにはマイナス修整のみでタフネスをゼロ以下にしましょう。

まとめ

  • タフネスは「破壊されるのに必要なダメージの量」である。
  • タフネスはダメージによって減少しない。
  • ダメージは『ダメージカウンター』が乗るイメージ。
  • タフネスがマイナス修整でゼロ以下になった時、そのクリーチャーは破壊不能であっても死亡する。