シリコンスプレーというものをご存知でしょうか。
吹くことで滑りが良くなったりつや出しにも使えたりと用途が幅広いことで有名です。ですが私はコントローラーのボタンに使用した程度でその後出番もなく、長い間物置に放置していていました。
が、防水効果もあるという情報をこの間ネットで見かけました。傘などにも使えるとのことなので早速試してみることに。
シリコンスプレーとは
シリコンスプレーとは文字通りシリコンオイルを吹きつけるスプレーのことです。モノに吹きつけることで表面にシリコーンの膜ができます。
そのシリコーンの膜により表面がツルツルになり滑りが良くなります。ふすまや引き出しなど、接触部の動きをなめらかにしたいものに吹きかけるというのが本来の用途です。
ですがそれ以外にも水をはじく特性があり、傘に吹けば撥水性が増し水はけが良くなるそうです。
傘に吹いてみた
普段使用している折りたたみ傘に吹いてみました。この傘はだいぶ水はけが悪くなっていて私用後にはびっしょりと一面水だらけになっていたものです。
シリコンスプレーは無色透明なので吹いても見た目が変わることはありませんでした。ツヤが出てしまうかと思いましたがそんなこともありません。
その後、しばらくシャワーに当てる実験。
画像のように細かい水滴の粒が表面に乗っかるだけで濡れるという感じはありません。かなり水はけが良くなっています。
バサバサと振るうと水滴は落ちていきました。防水スプレー代わりに使えるというのは本当のようです。
メリットとデメリット
シリコンスプレーを防水目的で使う場合の長所と短所は以下のようなものがあると思います。
メリット
- フッ素系の防水スプレーより安い
- 塗膜が強い(気がする)
同容量のフッ素系防水スプレーが1500円前後するのに対しシリコンスプレーは700円程度と、非常に安いです。防水以外の用途も含めれば非常にコスパが良いと言えます。
また、本来は可動部に塗るものなので一般的な防水スプレーより塗膜が強く落ちにくいことが期待できます。
デメリット
傘に使う分には特にデメリットはありません。
しかし、フッ素系防水スプレーにはない特徴があるため傘以外のものに使う場合は注意したほうがいいです。
- 通気性が悪くなる
- ツヤが出る
シリコーンの塗膜を表面全体に作るため通気性が低下してしまいます。そのため衣服や靴、手袋や帽子などには向いていません。私は最初そのことを知らず革靴に吹いたのですが、それ以来蒸れやすくなった気がします。身につけるものに吹く場合は必ずフッ素系防水スプレーを使用しましょう。
無色透明で幅広い素材に使えるシリコンスプレーですが艶出しという用途もあるため、吹くモノによってかなりツヤが出てしまいます。ツヤを出したくないものには吹かないほうが無難です。
また、ツルツルに伴い滑りやすくなるので手で握る際は気をつける必要があります。
まとめ
そんなわけで、持て余していたシリコンスプレーで傘が格段に使いやすくなりました。
水はけの悪い傘は使用後びっしょりと濡れてしまって、そのまま電車に乗ると自分にも周りにも迷惑になります。なので傘の撥水性はとても大事です。
シリコンスプレーの特性を理解した上で持ち歩くものに吹きかけると防水性がアップしてとても便利になると思います。