【シャニマス】ストレイライトイベコミュ『Straylight.run()』感想。”台本通り”の神イベ!

アイドルマスターシャイニーカラーズ

ようやく実装されたストレイライトのイベントシナリオについて早速書いていきたいと思います。

キャラクターが実装されて以来抱き続けてきた「この3人どうやってユニットとしてまとまるんだ……?」という疑問。多くのプロデューサーが予想したり二次創作で描いていました。

そして、ついに開催されたイベントコミュによる公式からの、言うなれば「答え合わせ」。

大筋の流れは予想通りでしたが、その完成度というか「展開の納得度」が素晴らしく高かったです。

ストレイライトを結成からを描く上で私が気になっていたのは3点。

『冬優子とあさひの衝突と和解』、『黛冬優子の「冬優子」バレ』、そして『あさひがセンターである理由』をどのようにして描くのか、ということです。

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冬優子とあさひの衝突

黛冬優子と芹沢あさひ、好対照の2人はやはりしょっぱなからガンガンぶつかります。

そもそもこの2人、生き方というか人生観からして真逆です。

人の目を気にせず自由に行動し、他人の悪意にも鈍感なあさひ。

他人からどう見られているか常に意識し取り繕い、嫌われることを恐れる冬優子。

相反するゆえにぶつかり「バトる」2人。愛依は「ふたりともアイドル像しっかり持っててすごい!」と結論づけましたが、2人にとってアイドル像は人生観そのものなのでどちらも譲れません。

ただこの2人、言い争いしつつも決して相手の考えを否定はしないってところが良いんですよね。

冬優子もあさひも相反する相手の生き方を「強い」と評しています。

そして、冬優子があさひの生き方も尊重していることが明確に描かれているのが「冬優子」がついに2人の前に現れるシーンです。

「冬優子」を露わにするまでの展開

イベントシナリオ終盤、3人が参加したアイドル対抗バトルの実情は出来レースでした。

良いパフォーマンスを見せた愛依の得点が伸びない一方で、忖度されたアイドルは不自然に高得点を獲得します。

不可解な採点に納得のいかないあさひは、出来レースの勝者であろうアイドルのダンスを完コピしつつ精度も高めるという離れ技をやってのけますが、結果は愛依よりさらに下の点数。(正直あさひのこのやり口には賛同できないが、ちゃんと失敗として描かれているので問題無いと思う)

ここでついに黛冬優子が「ふゆ」ではなく「冬優子」として感情を爆発させます。

ですがこれは決して「あさひが身勝手なことをやった結果大失敗に終わったから」だけではないと思います。

「良いパフォーマンスを見せれば正当に評価される」とこの世界の正しさを信じていたあさひ。そんな純粋で才能に溢れた彼女がこの世の不合理に飲み込まれてしまいそうになったから。

(おそらくかつて冬優子自身がそうだったように)いつかあさひが不条理に打ちのめされてしまうのではないかという不安。結局それが現実のものになってしまった、そんなバカバカしい世界に対して憤ったんじゃないでしょうか。

冬優子のこの一連の台詞はあさひにだけでなく自分にも言い聞かせているように感じる

その上であさひに「このクソったれな世界で生き抜くってのはこういうことよ!」と啖呵を切ってステージに上がる「ふゆ」。

きっと黛冬優子史上最高の「ふゆ」を見せつけたことでしょう。ロックだぜ。

正直、この「冬優子バレ」に至る流れには思わず膝を叩いてしまいました。

あさひに対して直接キレてしまうとか、どうでもいいとこでボロが出るようなバレ方しか思いつかなかった自分の浅はかさよ。

結局出来レースを覆すことはできなかったものの、3人の中では最高得点を叩き出した冬優子。彼女の姿を見てあさひも考えを改め始めます。

「すごいパフォーマンスを見せるだけではだめ、見てもらう努力も必要」

今回の件を受け、冬優子の主張に同調するあさひ。

ただ、ここのあさひの語りは「事実として受け入れざるを得ないが納得はしていない」というニュアンスも感じる

ですが冬優子はあさひの「冬優子ちゃんが正しかった」という発言を聞き入れず、改めてセンターをあさひに託すと告げます。

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冬優子がセンターをあさひに任せる理由

周りの視線を意識せずにありのままの自分で世界と向き合い、その上で人を惹きつける何かを持ち合わせている芹沢あさひ。

「ふゆ」として生きている黛冬優子にとって、そんなあさひはとても腹ただしいことこの上なく、そして同時に羨ましく焦がれてしまう存在でもあるはずです。

そのあさひのアイドル像を、純粋さを、こんなつまらない出来事で終わらせてほしくなかった。

冬優子には絶対に出来ないあさひの生き方。その生き方でもアイドルとして輝けることを証明してほしい。そんな願いを込めてセンターを託したんじゃないかと思いました。

もしくはもっと好戦的に「散々ふゆに楯突いといて、今更なにこんなことで自分曲げてんのよ。あんたはあんたのスタイル貫いてみなさい。隣で見届けてあげるから。ま、ふゆはふゆのやり方であんたも追い抜いてみせるけどね」というライバル宣言なのかもしれません。

なんにせよ、この「価値観の全く違う2人がそれを曲げることなく認め合う」「共感はしないけど理解しあえる(認めあえる)」みたいな関係性大好きです。

他のジャンルならまだしも、アイドルもの、しかも同ユニットの2人がこの関係性を築くんですよ。しゅごい。

ユニットとしての感想

最 of the 高~~~~~~~

こういう仲悪いけど仲良い関係大好物。車の中で「冬優子」たちが軽口を叩き合ってるの見るだけ涙が出そうになる。

負けて終わるってのもいいんすよね~。初ライブはわだかまりがあった状態なのでさらっと流されましたけど、最後冬優子が吹っ切れてついにユニットとして完成。イチから再スタートでここから這い上がってやろうぜって気になります。

こんなんプロデュースしてあげたくなるに決まってるじゃないですか。あさひのpSSR?爆死しました。

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愛依について

愛依に言及できていないので少しだけ。

「バトる」のは避けられない2人に巻き込まれるいわば胃痛枠のはずが、天性の明るさとコミュ力で胃の痛み知らず。これが天然もののギャル力(ぎゃるちから)なのか。

対極にある2人のアイドル像(人生観)をどちらも素直に受け入れ認めてあげられる重要なバランサーです。

また、4話のあさひとの会話の時点で冬優子の地雷をなんとなく察していたりと、洞察力があって賢い子なんだなとも思いました。

それと、今回のイベントの時間経過がどんなもんかよくわかっていませんが、顔合わせ~初ライブ~真夏のイベントってまでやっていることを考えると数ヶ月はあったはず。

その間ずっと接してきた「ふゆ」が突如「冬優子」に変貌してもその日のうちに受け入れてるの、包容力高すぎてコミュ力の権化って感じ。これが、ギャル……いや、もはや聖母マリア?

って最後まで書いておいて報酬sSSRの愛依のコミュ見てないことに気付いた。アイドルコミュの鍵足りないんでどうにか見ときます。