みなさんは『さなぴー』というキャラクターをご存知でしょうか。
さなぴーはストレイライトの一員である和泉愛依のコミュに登場するモブです。
出番はごくわずかだったものの、インパクトのあるキャラクター性からたちまち人気キャラクターに。『さなぴー構文』なる文化まで誕生しました。
というわけで今回は、さなぴーについて解説(と妄想)していきたいと思います。
この記事には和泉愛依のコミュのネタバレが含まれています。
さなぴーとは
さなぴーは和泉愛依の友人のひとり。
愛依の恒常pSSR【メイ・ビー】のコミュで登場しました。
本編での活躍
街中で合流する約束をしていたシャニPと愛依。愛依は先に到着し、友人と2人でタピって過ごしていました。
その友人こそ今回の主役、さなぴーです。
シャニPにさなぴーを紹介する愛依。しかし、当のさなぴーは突然シャニPに食ってかかります。
「愛依に無理矢理キャラ付けしてアイドルをやらせているのではないか」「ありのままの愛依が一番可愛いのに」と憤るさなぴー。
それを見て、愛依も珍しく声を荒げて真っ向から否定。気まずい空気になってしまいますが、この出来事が「愛依がアイドルを続ける理由」を見つめ直すきっかけにもなった……というのは別のお話。
この記事はさなぴーに焦点を当てているので【メイ・ビー】本筋については自分の目で確かめてくれ!めっちゃいいコミュだぞ!
さなぴーの出演シーンは以上。
その後、愛依はさなぴーともう一度話し合った結果、活動を見て判断してくれることになった、と言うエピソードがTrueEndで語られます。
結局、さなぴーとは完全に和解できないままコミュは終りを迎えました。
人気の理由
pSSRのコミュで登場するモブということで当初さなぴーを知っている人は少なかったものの、その和泉愛依ガチ勢っぷりがSNSや匿名掲示板で拡散され知名度が急上昇。
押しも押されもせぬ人気キャラクターへと上り詰めました。
それにしても、ワンシーンしか出番のないモブキャラがなぜ注目を浴びたんでしょうか?
さなぴーが持つ類まれな魅力を分析してみました。
- 愛依のクール路線が抱える問題に切り込んだ鋭い眼力
- 初対面の180cm超え成人男性に物怖じせず立ち向かう胆力
- シリアスな場面にそぐわない可愛らしいあだ名
- そもそもモブの名前が出ること自体珍しい
- 安易に納得しない頑固さ
- 今後の彼女を妄想せずにはいられない終わり方
- 和泉愛依ガチ勢っぷり
- 印象的なセリフ回し
一番の要因は恐らく最後の『印象的なセリフ回し』だと思います。
さなぴー構文
さなぴーを語る上で欠かせないのが『見たよ、アイドルの愛依』というセリフです。
シンプルながら何故か記憶に残るこの言い回しがシャニPにウケました。
シャニマスには『餃子、パリッとさせたくて』を筆頭にネタとして愛されているセリフがいくつもありますが、ネットスラングとしての使い勝手は良くないものがほとんど。
そんな中、さなぴーのこの言い回しは改変の幅が広く『さなぴー構文』として親しまれるようになりました。
シャニマス公式4コマ漫画の作者ギミマスさんもさなぴー構文の使い手です。
使用例
見たよ、凛世の胸
状況:凛世の胸が盛られていた時。
聴いたよ、愛依の新曲
状況:自分を偽りアイドルをやっている親友から『本物だけがすべてと決めたくないから』というアンサーソングを貰った時。
GLAD編で再登場?
一躍人気モブとなったさなぴー。しかし【メイ・ビー】以降に出番はなく、1回限りのモブキャラかと思われていましたが……
5ヶ月後に実装された愛依のGRAD編でさなぴーらしき人物が登場。
名前が出てこないので断定は出来ませんが、この『普段の愛依こそナンバーワンという主張』と『読点を用いた独特な言い回し』は間違いなくさなぴーだと思っていいでしょう。
今回は競争ごとがあまり好きではない愛依を案じてのお気持ち表明。しかし、このやり取りが再度「愛依がアイドルを続ける理由」を見つめ直すきっかけにもなります。
ドラマによくいる「出番は少ないが何気ないヒントを毎回与えてくれるレギュラーキャラ」みたいになりつつあるさなぴー。
GRAD優勝後のコミュでは「かっこよかった」とだけ伝えてくるさなぴー。後方腕組彼氏面している姿が目に浮かぶようです。
ただ、和解の兆しを見せてくれたものの優勝を讃えているだけに留まり、クール路線自体にはまだ納得していないようにも見えます。3回目の登場はあるのでしょうか。
追記:二度あることは三度ある
GRAD編から約半年……
21年1月末に実装されたストレイライトのイベントシナリオ『The Straylight』にて、さなぴーまさかの再登板!!
アイドル活動が忙しく学校を休みがちな愛依を気遣い、ノートの写真を送ってくれるさなぴー。アイドルとしての愛依を支えているのがシャニPなら、学生としての愛依を支えているのはさなPのようです。
愛依の活躍っぷりを素直に喜んでいるあたり、アイドルとしての振る舞いについては完全に理解してくれたように見えますね。
イベント報酬sSSR『いるっしょ!』では、物議を醸しかねない書き込みをツイスタに投稿した愛依を心配し、誰よりも早く連絡する一面も。
さなぴーを冬優子に紹介したいと言う愛依。これは4回目の登板もあり得る……?
今回の2人のやり取りを見る限り、さなぴーからの矢印が強いだけというわけではなく、とても仲の良い親友レベルの関係だというのがわかりました。
追記:エイプリルフールで四回目の登場
すっかりさなぴーに味をしめた?シャニマス運営。
21年のエイプリルフールにて4回目の登場を果たしました。
善村記者などの声なしNPCも登場しているとはいえ、アイドルイベント出身の登場人物はさなぴーただ1人です。
さなぴーの役どころは怪盗であるシャニPを追い詰める探偵というポジション、なのですが……
ひたすら自身のさなぴー構文を改変し続けるというふざけっぷり。
雑な二次創作を公式でやるな!(いいぞもっとやれ)
さなぴーの人物像を考察
ここまでさなぴーについて解説してきましたが、彼女の人物像は謎に包まれたまま。
せっかくなのでさなぴーがどんな人物なのか、わずかな情報を元に考察もとい妄想してみました。完全なる悪ノリですが読んでいただけたら幸い。
ギャル説
まず真っ先に思いつくのが、愛依と同じくギャル系。
ただしこれといった根拠がなく考察としても面白みがありません。
ビジンだけど無口説
実は愛依ちゃん、WING編の共通コミュでこんなことを言っています。
これはシャニPからクールでミステリアスな路線を提案された時に出た何気ないセリフなのですが……
今思えば、この友人こそさなぴーだったのではないかと思わずにはいられません。
シャニマスくんが無意味に情報を出すわけがないというメタ読み。
さなぴーは喋り方も確かにクール寄り。某クールアイドルに言わせてもしっくりくるセリフ回しです。
さなぴーとこの発言を結びつけるのは考察として『アリ』ではないでしょうか。
しかし、さなぴーが「無口な美人で愛依ちゃんに入れ込んでいた」と仮定すると妄想が止まりませんね。
整った顔立ちと近寄りがたいほどの雰囲気を持ち周囲から浮いていた少女。そんな彼女にも分け隔てなく接してくれたのが愛依だった。『さなぴー』という自分には不釣り合いなほど可愛らしいあだ名を付けてくれたのも愛依で、愛依をきっかけに彼女はクラスメイトとも打ち解け始める。さなぴーにとって愛依は友人であり、恩人であり、憧れだった。愛依がアイドルを始めると聞いた時、さなぴーは「愛依の天真爛漫な笑顔ならきっとみんなを幸せにできる。私がそうだったように」と確信していた。愛依のアイドル姿を目の当たりにするまでは──違う。こんなの愛依じゃない。私を救ってくれた愛依の魅力は──しかし、愛依がクール路線を志したきっかけの1つはさなぴー自身であった。普段どおりに振る舞えないなら、うちの大好きな彼女のようにクールでミステリアスに。互いが相手を思うがゆえに生まれてしまった切ないすれ違い……
省略されました。全てを読むにはわっふるわっふると書き込んでください。
陰キャ説
クールビューティ説は妄想が捗る信憑性が高いのですが、無視することのできない否定材料が1つあります。
さなぴーの「アイドルになった友人の身を案じてプロデューサーに突撃」っていうシチュエーション、最近どこかで見た気がしませんか?
そう、樋口円香の初登場シーンとそっくりなんです!
しかし、2人の間には決定的な差が存在します。
スカウトの有無です。
あれだけの悪態をついた円香ですらスカウトをしたシャニPが、さなぴーはスルーした。これはつまり、さなぴーにはアイドルの素質がなかったということ。
となると「ビジンだけど無口」説からビジンが抜けて「ただの無口」説が濃厚に。
初対面の相手にキレ散らかす空気の読めなさや、言いたいことだけ言って反論は聞かずに立ち去るところなんかはコミュ障特有の怒り方っぽい感じがします。
よって、さなぴーは陰キャ!『わたモテ』の黒木のような風貌で根暗な自分にも明るく接してくれる愛依は数少ない心を許せる友人!アイドルになんてなれない持たざる者の自覚があるからこそありのままでも眩しい愛依のあり方に執着している!
Q.E.D!!
まとめ
- さなぴーは愛依の友人
- 愛依のことが大好きなゆえにキャラ付けを嫌っている
- 「見たよ、アイドルの愛依」が語録化している