新人Pの私は、通勤中や休憩時間などのスキマ時間に過去のイベントコミュを見るのが日課になっています。
というのもこのゲームはコミュに時系列が存在するというか、アイドルたちの成長や変化を描いているタイプなんですよね。なので過去コミュ全部見ておかないと今後の新規コミュもちゃんと楽しめなさそうなので、既存コミュの消化を目標にしていたのですが……
『放課後クライマックスガールズ』のイベントコミュ「 五色爆発!合宿クライマックス!」に早速泣かされてしまい、その余韻でしばらく他のコミュが読めそうにない状態です。
最初読んだ時はうるっと来た程度だったんですが、その日の仕事中にコミュを頭の中で反芻していたらなんだか涙と鼻水が止まらなくなっていました。(花粉症シーズンなので事なきを得ました)
眩いばかりの青春の日々を締めくくるラスト
コミュ中盤までは女の子たちが楽しくわちゃわちゃしてるだけという印象だったんですが、キャンプファイヤーのあたりで「あ、オレ最終話で泣くな」という予感を察知。
その予感は最終話で果穂が2階から外にいる4人に呼びかけるところで確信へと変わりました。
この「あえて遠くから大声で会話する」というシチュエーションだけでノスタルジーみを感じて涙腺に来てしまいます。
何なんでしょうねこの感覚。私は「学校へ行こう!」世代なのでとりわけこの状況に「若かりし青春」感を覚えてしまうのかもしれません。
V6が司会を務めていたバラエティ番組。現役中高生が何気ない思いや日常の不満、愛の告白などを母校の屋上から全校生徒にむけて発表する「未成年の主張」という人気コーナーがあった。
屈託のない笑顔のままみんなの「いいところ」の発表を続ける果穂。そして果穂に応える4人。
さらにそのアンサーに笑顔で返す果穂。なんじゃあこの青春は。眩しすぎる。私がプロデューサーなら車の中で人知れず嗚咽を漏らしていると思います。
最年少の果穂がセンターにいることの強み
『放クラ』のセンターは何も考えなければ最年長でリーダーシップもありそうな夏葉に落ち着くところ。ですが実際には真逆の最年少・小学生の果穂がセンターを務めています。
その理由がこのコミュを見てなんとなくわかった気がしました。5人がまとまるにはむしろセンター果穂しかありえないんだと思います。
最年少の果穂が、個性が強くバラバラな4人の「スゴイところ」を見つけ素直に褒めてあげられる。そんな果穂を年長の4人は信頼し見守る。
果穂にとって年上の4人はカッコよくて頼れる憧れの「ヒーロー」なんですけど、同時に4人にとっても「ヒーロー」であり「レッド」なんですよね。
「日常にありふれた些細な出来事も全力で楽しんでる」という『放クラ』の魅力は、その中心にみんなを太陽のように照らしてくれる果穂がいるから成り立っているんだと思いました。(そしておじさんおばさんはそのかけがえのない青春を謳歌する5人を見て泣く)
20歳の夏葉がこのユニットにいる理由
それと、夏葉が『放クラ』のメンバーである理由もなんとなく見えてきました。
名前からして現役小中高生の青春みたいなコンセプトのはずの「放クラ」に、成人で社長令嬢という異色な設定の彼女が1人放り込まれている、というのは考えてみればちょっと面白いですよね。
青春を謳歌する最年長
夏葉のこのユニットにおける役割はというと、果穂を筆頭に暴走しかねない10代の4人を年長者らしく支える参謀役のようなポジションじゃないかと思います。
決して無理やりグイグイ引っ張っていくという感じではなく、相手のことを考えながら助言の出来る人の出来た女性です。
今回の「合宿がしたい!」という果穂の突拍子もない提案も具体的な形にまで推し進めてあげていました。
では一歩引いた保護者ポジなのかというとそうでもありません。遊ぶときは誰よりも全力でノリノリですし、新たな発見には子供のように目を輝かせます。
ただ、これは「意外と子供っぽい」というより「遊びは全力で楽しむもの」と彼女が考えているからじゃないかなと思います。頭ではわかっていても大人になるほど難しくなることなので、それが自然にできるのは彼女の魅力的なところの1つです。
なので、私の中では弾けている時の彼女は「大人が子供らしく全力で遊んでいる」というイメージです。
もしくは、彼女の生まれが関係しているという見方もできます。
社長令嬢として、これまで少し浮世離れした学校生活を送ってきたのかもしれない夏葉。そんなちょっと世間知らずな彼女にとって果穂たちと送る「普通の10代の日常」は逆にとても新鮮なんじゃないでしょうか。
ある意味で最年長20歳の夏葉がユニットの中で一番「10代特有のキラキラとした青春」を謳歌しているのかも。
咲こうとしたその日が花盛り
ところで、私は「夢咲き After School」の「咲こうとしたその日が花盛り」ってフレーズが大好きなんですけど、同時に若干の違和感も覚えていました。
というのもこのフレーズってどちらかというと「青春時代がもう過ぎ去った人に刺さる言葉」だと思うんですよね。「もう青春なんてガラじゃない。でも、咲こうとすればいつだって花は開くんだよ」っていう。
なので毎日が青春真っ盛りの果穂たちにはちょっとそぐわない歌詞という気がしていたんですが、大サビではこのフレーズは夏葉(と樹里)が担当しています。
何が言いたいかというと、夏葉はこのユニットにおける「成人プロデューサーの感情移入先」にもなっているんじゃないかということです。
もし『放クラ』が思春期真っ只中の女の子たちだけで構成されていたなら、それを見るおっさんプロデューサーは若かりし日に郷愁の念を抱くばかりだったかも知れません。
でもそこに「遅れてきた青春」を全力で謳歌している夏葉が溶け込んでいることで、「咲こうとしたその日が花盛り」がまさに体現されているんじゃないか、ということを考えていました。
いってもまだ20歳の夏葉におっさんの感傷重ね過ぎじゃないかという気がしますが、ゲームやアニメのキャラクター、特にアイドルものでは「未成年」と「成年」って大きな隔たりがあると思うんですよね(デレマスだと20代中盤でもう結構な扱いですし)。『放課後クライマックスガールズ』という青春満開のユニットに成人である彼女を入れているのは、「大人側」の面からも青春を描きたいからなんじゃないかと私は考えます。
まとめ
『放課後クライマックスガールズ』はシャニマスをプレイする以前の傍から見ていた感じでも一番人気なんだろうなと思っていたんですが、このコミュを見て納得しました。そりゃ人気出ますわと。
箱推しになってしまいそう。
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