突然ですが問題です。
マスエフェクトの効果「列攻撃のダメージが15%上昇する」を受けたブネ(ラッシュ)が奥義で大幻獣に攻撃する場合、より高いダメージを出すためにはブネにどのオーブを装備させるべきか。下の2つから選べ。
- アビスガードLv.5(列ダメージ24%上昇)
- シールドモールドLv.9(大幻獣へのダメージ24%上昇)
どちらも上昇値は同じなのでダメージ量に違いはないように思えますが……
実は、このケースでは種族特攻の『シールドモールド』を装備した方がダメージは増加するんです。
この法則の理解は強敵の攻略や周回で地味に重要。今回はその理由について、ダメージ計算式と照らし合わせながら解説していきたいと思います。
ダメージ計算の仕組み
ダメージ計算式について
攻略wikiの解析によると、メギド72のダメージ計算式は以下のようになっています。
([攻撃力] * [攻撃力バフ累計] [攻撃力デバフ累計] [技倍率]–[敵防御][防御力バフ累計][防御力デバフ累計]) * [アタック/スキル強化] * [クラス補正] * [特効(特効a特効b…*特効x)] * [属性補正] * [凍結補正] * [ダメージ補正] * [乱数] = 通常ダメージ
メギド72攻略wiki-ダメージ計算式 より引用
ぱっと見ゴチャゴチャしていますが、実はかなり単純な計算式です。簡単に解説すると……
- 攻撃側の「攻撃力・攻撃バフ・攻撃デバフ・技の倍率」を乗算する
- 防御側の「防御力・防御バフ・防御デバフ」を乗算する
- 1から2を引く
- 3の値に各種ダメージ上昇倍率を乗算する
といった流れでダメージを算出することができます。
同種の補正は乗算ではなく加算
そして、今回重要なのが緑色で書かれたダメージ上昇要素です。
攻撃力から防御力を引いた値に、アタック強化(奥義1.5倍)やクラス補正(前列1.25倍)などのダメージが上昇する要素を掛け算していくのですが……
種族特攻やダメージ補正などで同種の効果が複数ある場合、それらは乗算ではなく加算で計算されます。
例えば、「死者系モンスターに2倍ダメージ(100%上昇)」の特性を持つキマリスが漆黒の暗殺者Lv.9(死者系モンスターへのダメージ24%上昇)を装備した場合、どちらも『種族特攻』に属することから「100%(基礎ダメージ)+100%(特性)+24%(オーブ)」でダメージは224%となります。
そのため、各オーブを装備した状態の最終的なダメージ上昇値は以下の通り。
- アビスガード:ダメージ補正(100%+15%[ME]+24%[オーブ])=139%
- シールドモールド:ダメージ補正(100%+15%[ME])*種族特攻(100%+24%[オーブ])=142.6%
各倍率は同じですが、アビスガードの場合はどちらも列ダメージ上昇(ダメージ補正枠)のため加算。一方のシールドモールドだと列ダメージ上昇(ダメージ補正枠)と大幻獣系ダメージ上昇(種族特攻枠)の組み合わせになり乗算。最終的な値に差が生まれました。
つまり、与ダメージを増やすには「異なるダメージ上昇要素を組み合わせる」ことが重要というわけです。
補正値が大きいほど影響も高い
例題では3%の違いしかありませんでしたが、一方の補正値が大きければ大きいほどダメージへの影響も高まります。
その最もわかりやすい例が、ブネが専用霊宝で手に入れた特殊状態『剛剣』です。
剛剣は与ダメージが3倍(200%上昇)するというとても強力な効果。
これはダメージ計算上では列ダメージ上昇と同じ「ダメージ補正」の枠に該当します。
それを踏まえた上で、列ダメージ上昇オーブと種族特攻オーブを持った状態の倍率を再度計算してみると……
- アビスガード:ダメージ補正(100%+15%[ME]+24%[オーブ]+200%[剛剣])=339%
- シールドモールド:ダメージ補正(100%+15%[ME]+200%[剛剣])*種族特攻(100%+24%[オーブ])=390.6%
このように、約50%(実ダメージで言うと約15%)も違います。
もっとわかりやすく、実際に攻撃した時のダメージも見てみましょう。
例:Lv.70のブネが『列ダメージ15%上昇・アタック強化・攻撃力50%上昇・剛剣』の効果を受けた状態で大幻獣ベインチェイサーに奥義で攻撃する時、装備オーブの違いで生じる差は以下の通り。
- アビスガード(列ダメ24%上昇):約27,144ダメージ
- シールドモールド(大幻獣系ダメ24%上昇):約31,276ダメージ
およそ4000ダメージもの差。こうやって見比べるとダメージ計算の重要さがよくわかりますね。
ちなみに、アビスガードLv.11(列ダメ30%上昇)とNオーブのクレイジーマウスLv.6(大幻獣系ダメ16%上昇)で比較しても後者のほうがダメージが出ます。アビスガードェ……
まとめ
種族特攻とダメージ補正を組み合わせると高いダメージが出やすい。
ダメージ計算のこの仕様は大幻獣の周回編成を考える時なんかにとても役立ちます。
ダメージ補正枠はMEで簡単に付与できるので、種族特攻のありがたみがよく分かるはずです。
逆にキマリスやビフロンスのように強力な種族特攻の特性を持っているメギドには、ダメージ補正を付与することでさらなる大ダメージが期待できるでしょう。
もちろん、列ダメージ上昇は相手を選ばないという強みを持っていますが。